ラマロは1951年、Hotel ColónとしてAvinguda de la Catedralに開業しました。バルセロナ大聖堂の正面です。創業者はアントニオ・ラマロ。いまも家族経営のホテルで、現在はその姓を名乗っています。
ホテルからは、バルセロナをひとつの視線で読み解くことができます。街の起源であるローマ植民市バルキノの城壁の痕跡。1298年に着工した大聖堂のゴシック様式の本体。そして多くの人が中世のものと思い込む正面ファサードは、実はネオ・ゴシック様式で、1887年から1890年にかけて建てられ、交差部の塔は1913年に完成しました。ローマ、ゴシック、ネオ・ゴシック、そして現代。四つの歴史の層がホテルの正面に重なっています。
ジョアン・ミロは、ここから数分のPassatge del Crèditで生まれました。1960年代から70年代初めにかけて、セルトとともにモンジュイックの財団を準備していた時期には、Hotel Colónがバルセロナでの住まいでした。ホテルのSala Miróには、ミロのドローイングを「amb tota simpatia」の献辞と1960年10月6日の日付とともに再現した刻印プレートが保管されています。
ホテルの芳名録には、バルセロナを訪れた文化人の名前も残されています。アーネスト・ヘミングウェイ、テネシー・ウィリアムズ、ジャン=ポール・サルトル、ソフィア・ローレンもそのひとりです。
ホテルの全面改装は2024年6月に完了しました。現在のラマロは客室125室の五つ星ホテルで、Preferred Hotels & Resortsのメンバーです。正面の大聖堂と、街を知る人が語るバルセロナ。1951年から変わらないものを受け継いでいます。Lamaro Cultural Staysでは、バルセロナを理解するための九つの視点をご提案しています。